2019年 02月 07日
役人の機械的人事が悲劇を招いたのでは |
幼児の虐待問題で児童相談所、児相が火達磨である。この問題、学校、教育委員会、児相。すべてに重大な過失があったことは否めない。二度とこのような問題が起きぬよう再点検し、新たな仕組みを作ることは避けては通れない。ただ、今の役所の人事を見ていると、果たして真の改革ができるかどうか、大いに疑問である。公立大学の先生からよく聞く話は、「事務がさっぱし。なんせ、昨日まで水道局にいたおっさんが、教務や研究推進やて。わかるはずがないやん」「役所の方ばっかり向いて、教育、研究なんてさっぱりや」、などなどであった。これは公立大学だけでの問題ではない。自治体病院もしかりである。自治体の役所では各部署を2年間ごとに経験させることが人材育成につながると信じられている。自治体病院でも同様のことが繰り返される。専門的な知識が求められる場所でもお構いない。患者目線での運営が不可欠の病院、これではうまくゆくはずがない。専門職と総合職のバランスある育成、患者目線意識の育成、これが自治体病院がうまくゆくか行かないかの分水嶺となる。余談が長すぎたが、児相の職員も恐らくは自治体からの派遣がかなりのウエイトを占めていると思われる。そうなると、昨日まで全く別の社会にいた人が虐待、いじめなどのデリケートな問題の解決にあたらねばならない。それでは、適切な応対などできるはずがない。この問題の根幹は自治体が専門性を持つ職員の育成を怠ったからである、というと言いすぎだろうか。(二匹仲良くコミュニケーション待ち)
by amitohyama
| 2019-02-07 11:59
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