2018年 12月 11日
官民の感性の違い |
先週のばか陽気、それが一転、真冬の寒さ。千里は初霜。早朝の風は切るほどの冷たさ。それでも二匹は元気に散歩。肝入りの官民ファンド。民間出身の取締役が総辞職。どうも理解できない展開である。先週、朝日に官民ファンドで設立された産業革新投資機構の社長、役員の給料が1億を超えると。これに対し、経産が、給料を下げろと交渉。役員側はこれを拒否というのが経産の言い分。結局役員は辞任。これだけ見ていると役員側がエライ業つく張りに見える。ところが給料は経産側からの提示であったことが判明。何らかの圧力があり経産が態度を豹変。恐らく日産のゴーン会長の桁外れた給料などが問題になっている昨今、官邸から給料、高すぎへんか?、と言われたらしい。官邸にひれ伏するのが今の政界の流れ。慌てて態度を変えたのであろう。しかし情報の流し方が汚い。どうせばれるのに。もう一つ問題があるらしい。この機構は新しくベンチャー、或いは企業を育成するのが任務。ところが、いわゆるゾンビ企業の救済も経産から求められ、これを拒否したことも経産との軋轢とか。ゾンビ企業とは倒産状態にあるにもかかわらず政府などの支援を受けて操業を続けている企業のことである。政府が方向性を持って設置した組織。それに対して,95%政府が出資しているとはいえ、方向性を曲げるような圧力をかけたら、普通は怒るわな。恐らく、おかみ、官邸、政府の言うことを、ひれ伏して聞く環境にいる政府関係者は、盲目的に従うと信じていたのではあるまいか。今回の官民ファンド事件、まさに官民の感覚の溝を感じる事件である。(下の写真は「ごちそうや!」と正座で目を輝かせるジョリー。上の写真はなかなかありつけず、がっかりの姿勢と、恨めしげな目のジョリー)
by amitohyama
| 2018-12-11 10:28
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