2018年 12月 05日
武田薬品は社名を変更するほうがよいのでは? |
江戸時代からの老舗、武田薬品がM&Aを重ね、今回シャイアー社を買収する。世界7位?のメガファーマーとなる。その基本的理念は新薬開発には巨額な費用とリスクが伴うのでこれを回避する、ベンチャーや他社で開発された新薬候補をM&Aで自前の者として販売する、それによって会社の経営安定を図り国際競争に勝つ、というものである。何となく理屈は通っているような気がするが、製薬会社の根本的使命を考えると首をかしげざるを得ない。製薬会社は効能の高い新薬を世に提供することが第一である。それを放棄したと言わざるを得ない。世界第1位のロッシュもそうだが多くのメガファーマーは確かにM&Aを重ねて商品を取得している。しかし、その多くは世界トップクラスの研究所も維持しているのである。武田がM&Aを重ねるようになってから、研究者の離職が後をたたない。そのような武田に新薬開発なぞ望むすべもない。武田は薬品の名前を捨て武田医薬総合商社と名称変更するのが相応しい。日本の特徴は安心、安全、精緻なモノづくりである。グローバル化という名のもとにこれが失われていくのは寂しい。学問の世界ではグローバルは当たり前である。自分の成果が国際的認知を受けること、これが肝要で。次に大事なことは自分たちが国際的リーダシップを取れるようになること、そうすれば人はどこからでも集まってくる。それぐらいの誇りは持ってほしいものである。写真は千里中央公園のもみじと紅葉狩りとしゃれたアミー、ジョリー。
by amitohyama
| 2018-12-05 13:46
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