2018年 09月 18日
秋の便りが我が家にも続々 |
秋を告げる便りが次々と我が家に届く。台風を生き延びた丹波栗がたわわに収穫。玉すだれ、コスモス、紫式部、そして酔芙蓉も咲き出した。昔から知られる芙蓉だが、変異が少ないのが特徴。酔芙蓉はその少ない変異の一つである。朝には白い花を(写真下)咲かせ次第に色がつき夕刻にはピンク色になる(写真上)。酒を飲んで肌が赤くなることに例えて酔芙蓉と呼ばれる。花は短命で翌日には落ちてしまう。そのはかなさが木に咲く蓮と芙蓉が呼ばれる所以かも。短命とはいえ多数の花を次々と咲かせ、酔芙蓉の花が終わるときは冬の到来まじかである。それではなぜ花の色が変化するのか。物の本によると、紫外線が当たると悪玉活性酸素が生成され、酔芙蓉に悪影響ををもたらす。通常は葉緑体が抗酸化作用を持ち、防御に努めるが、それでも足りない場合は抗酸化物質のアントシアニンを作成、悪玉活性酸素を抑えにかかる。このアントシアニンが赤色の素。何となく納得してしまう。しかしいくつかの素朴な疑問が沸いてくる。1)白い花は数多い。なぜ、酔芙蓉だけ赤く変わるのか。しかもアントシアニンは植物界に幅広く存在するのに、2)通常葉緑体は葉っぱに存在する。ならば花の色は変わるのに葉っぱの色はなぜ変わらないのか。3〉アントシアニンを発現するのに酔芙蓉の花はなぜ短命なのか、などなどである。花の色が刻々と変わることから、「心変わり」、幾重にも重なる花弁の美しさから、「繊細な美」「しとやかな恋人」の花言葉が残されている。ほろ酔いで、ほほをうっすら染めた、しとやかな恋人、そんな粋な女としっぽりと、まさに男の憧れの極致ですな。
by amitohyama
| 2018-09-18 10:45
|
Comments(0)