2018年 08月 23日
来年、蚊は進化しまっせ |
この暑さゆえか、今年は蚊が少ない、との話を聞くし、自分自身の実感でもある。来年もこの暑さで、蚊が少ないかといえば、わたくしは否定的である。以前は、中之島にB29の爆撃にも耐え残ったたてものがあった。天井の高い4階建ての建物である。その4階に我々の実験室があった。研究費がない。天井の塗装が今にも落ちてきそうである。実際、昼飯時に、研究員のみすぼらしい弁当を直撃したこともある。クーラーはあるようでない。風は来るが、冷気は来ない。暑さにたまりかねてパンツ一丁の上に白衣をまとい、股間をうちわであおぐ大学院生も出現。においと醜さに顰蹙を買っても、本人はどこ吹く風である。ここからが、話は、本番である。4階、といえば蚊が飛んできそうにない高さである。ところがである、いやというほど蚊が出現するのである。アースに蚊取り線香で応酬しても、B29と竹やりとの戦いでらちが明かない。刺されると、これまたとんでもなくかゆい。4階まで飛んできたので疲労困憊しているかと思いきや、これが、えらい素早い。なぜ4階まで蚊が飛来するのか?戦前から昭和60年ぐらいまで、廃液、汚水は下水に流し放題。ときにはRIまで流す不届き者も。堂島川の汚染がピークに達していたのもそのころである。今では耳にしなくなった、スモッグ警報も多発。このような劣悪な環境を生き延びたボーフラは遺伝子的に変異を起こして、スーパー蚊し、高度の飛行術を身に着ける。これが当時の結論である。従って、今年の暑さを耐え忍んで生き延びた蚊はより強くなった子孫を我々に送り込むはずである。地下の上山会長(金鳥)、「儲けさしてもらいまっさ」とほくそ笑んでいるかもしれない。(写真:レストランで食事ありつけるかどうか不安のアミージョリー。最下段は蒜山の白樺をバックのジョリーアミー。)
by amitohyama
| 2018-08-23 13:02
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