2018年 08月 01日
耳鳴りは蝉の鳴き声で増強される?+パーキンソン病治療 |
出勤前の朝の散歩。二日酔いの時は地獄である。ジョリーに、「今日は雨やで」と言い聞かせても、元気で玄関を飛び出す(雨の時はしおしおと肩を落として家の中に)。わが身が突発性難聴になって数か月。医者の効果は全くない。この難聴、蝉の声と波長を合わせるのである。散歩していると、ジャージャーうるさい音を耳にする。クマゼミかと思っていたら、なんとクマゼミの声と耳鳴りとがはもって騒音状態になっていることに気が付いた。クマゼミの嵐を超えると耳鳴りは打ち返す波の音に。松尾芭蕉は岩にしみいる蝉の声と詠んでいるが沁みとおるどころか、うるさい以外の何物でもない。しかし、新発見である。 パーキンソン病とiPSが新聞を賑わしている。20から30年まえ、パーキンソン病の治療に上頚神経節のアミンニューロンなどを移植する方法が試みられたことがある。一過性に症状は良くなるものの(おそらく、移植細胞からのサイトカイン)、長期的には症状改善には至らなかった。その原因は移植細胞がアストロサイトに囲まれ、大脳皮質や黒質と回路を形成できなかったこと、移植細胞が最終的にはミクログリアなどに消去されてしまうからである。iPSとて同じ運命をたどる可能性は大きい。また腫瘍化の問題も残されている。網膜へのiPS細胞移植も最初の掛け声(目が見えるようになる)から何となくうっすらにへとトーンダウンしている。それも当然、新らたに産生させた視細胞が複雑な回路を形成し、視床、大脳皮質に行くはずがない。臨床家の独りよがりから脱却し、科学的証左を積み重ねたうえでの、治療開始が望まれる。(写真はバスツアーでの車内のジョリーとアミー。そして下車後、川に興奮し目を輝やかせるジョリー)
by amitohyama
| 2018-08-01 12:21
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