猛暑の静岡駅前で、下着になったおばはんが公然わいせつ罪で逮捕された。これを聞いたときは、「えー、下着姿で逮捕!」の驚きである。下着姿がよっぽどひどかったのか、見るに堪えなかったのか、劣情をあおるほどエロかったのかは、定かではない。ひと昔前はステテコのおっさんや、へちまみたいな醜い乳をむき出しのばあさんが、商店街や、道路横の縁台で、「エライ暑いでんな」とうちわをバタつかせた風景を見かけたものである。この何十年でわいせつの基準が変わったのであろうか。そういえば、我々の青春時代には胸躍らせたテレビでの乳首の露出は皆無である。その一方、ネットでは正に無政府状態。我々ビニ本世代が書き立てた妄想の世界はもはや絶滅したのか。このことが若者からロマンと想像力を奪ったのだろうか。エビデンス対妄想の対峙、かな。まさにわいせつの基準は世につれ、人につれ。皆さん、どんなに暑くても、この夏は、宅急便が来ても下着姿で飛び出してはいけません。逮捕されます。要注意です。(写真は外出時には、帽子と洋服の正装のアミ・ジョリ)