2016年 11月 04日
中ノ島、今、切所です |
大阪の地盤沈下が指摘されて久しい。その大きな要素の一つは阪大医学部の中ノ島から千里への移転である。教授会での移転決定は30年前のことである。教授会でただ一人「大学病院は都会にあるべきである」と主張し、すぐさま長老に篭絡されたのがついこないだのようである。アクセスが悪くなり、患者層が大きく変わった。そして何より、大阪の中央部で先進医療を担う病院が未だにない。そこまで見通して反対したわけではないが、北新地が遠くなるゆえに反対したのでもない。現在阪大医学部跡地は大阪市の所有で、一部美術館の設置が決まっている。それ以外の土地の活用が論議されているのだが、何やら雲行きが怪しい。少子・高齢化を視野に置いた、IT、ロボティックス、人工知能、救急、などを駆使した未来型先進医療病院の設置を出張している。これと国際化をキーワードに医療産業の振興から大阪の復権を目指す拠点に中ノ島を据えたいのである。大阪の大企業は中ノ島を医療の拠点にすることには賛成だが病院は反対の姿勢である。病院なくして人の動線も、国際化もそれに付随する産業の振興も不可能。それが分かりつつ、こう主張するのである。その真意はどこにあるか。見え透いた反対で、答えは簡単である。中ノ島近辺の自分たちの病院の経営が犯されると、心配しているのである。情けない限りである。我々が計画している病院はあんたらの病院とは品格も質も違うで!、というのがわからない。これが大阪の経済のリーダーとは。もはや大阪に未来はない。このしのぎあいを突破できるか、まさに切所である。その秘策は?
(写真;秘策を練るアミー・ジョリー)
(写真;秘策を練るアミー・ジョリー)
by amitohyama
| 2016-11-04 13:16
|
Comments(0)