2016年 07月 26日
ダイヤマークはどこでも問題児 |
わが傘下のある病院が大手前地区に移転する。我々にとって大事なのは当然高度な医療を提供することである。それと同じぐらい大事にしなければいけないのは患者とその家族の気持ちである。このことをテーゼとしてこの病院では早朝、院長を先頭に改革に努めてきた。その足を引っ張るのが自治体から派遣される幹部職員であることしばしばを痛感させられることしばし。その最たる事件が6月に起こった。建築中の建物を視察中、ある幹部職員に、「この病院らしい科学的裏付けがあり、かつ味の良い、名所となるレストランを誘致せなあかんな」と問いかけたとこる、木で鼻をくくったように、「それは建設業者が決める問題で、私ら関係ありませんわ」と。「たとえそうでも患者目線でええレストランを捜すよう交渉するのが君らの責任やろ」と返しても、「契約でそないなってますねん」と同じ答え。要するに余計なことはしたくないのである。それが患者や府民ためになろうともである。こらあかんと、我々がその病院の事務局長にねじ込む。レストランなどアミ二ティを請け負うのがダイヤのマークの企業である。なんとか、医学的エビデンスのメニュー、味などを軸に、レストランの公募を納得させる。そこでダイヤマークが出してきた条件が、売り上げ(利益ではない)の7%をダイヤマークに入れてもらう、これまでかかったな内装の費用、約1億を支払ってもらうと。これが契約内容ですからと。そして我々向けにはさらに契約ではダイヤマークに決定権がありますから、と。まあ、恫喝。要するに応募してきた業者を落とし、息のかかった身内を入れるということ。どこの業者が売り上げの7%も払う?ましてや病院のレストラン。金儲け第一では困るやろ!しかし、ダイヤマークは譲らない。ダイヤマークは利益第一の企業のレストランを請け負った感覚で病院の業務を受注と同じ感覚。こちらの心配通り、応募を予定してた複数の業者は、「むちゃですわ」、と辞退。結局ダイヤマークの思惑通り、ダイヤマークの傘下の企業が入ることになるのでである。ゼネコンとそれに結託する業者に患者目線を求めるのは、契約後では、しょせん無理なことか。
なぜダイヤマークのような業者が選ばれたのか。その原因は建設の入札の委員会にある。公募に当たってはゼネコンと複数の会社がチームを組んで応募するらしい。選定にあたってはとにかく安ければよい、という考えが先に立ち、患者目線での選択が欠如していたこと、それが最大の敗因である。選定にあたっては病院側からは当時の事務局長が委員として参加していたので、本来は彼が「患者目線」の主張をするべきであったろう。また決定後も上記のような話はわたくしの耳には入らなかった。(最終的に判を押したのは小生なのでガバナンス欠如のそしりもやむを得ない)。我がほうは羽曳野、母子、急性期と立て続けに病院の立て直しがやってくる。建築費が悩ましいことはさておき、今回、授業料は高いがいい勉強をさせてもらった。次の入札からは、患者アミ二ティを大事にするパートナーと組んでいるかを大事な選択にしなければならない。ダイヤマークは金輪際、お断りである。(写真はダイヤマークに背を向けるアミー・ジョリーです)
なぜダイヤマークのような業者が選ばれたのか。その原因は建設の入札の委員会にある。公募に当たってはゼネコンと複数の会社がチームを組んで応募するらしい。選定にあたってはとにかく安ければよい、という考えが先に立ち、患者目線での選択が欠如していたこと、それが最大の敗因である。選定にあたっては病院側からは当時の事務局長が委員として参加していたので、本来は彼が「患者目線」の主張をするべきであったろう。また決定後も上記のような話はわたくしの耳には入らなかった。(最終的に判を押したのは小生なのでガバナンス欠如のそしりもやむを得ない)。我がほうは羽曳野、母子、急性期と立て続けに病院の立て直しがやってくる。建築費が悩ましいことはさておき、今回、授業料は高いがいい勉強をさせてもらった。次の入札からは、患者アミ二ティを大事にするパートナーと組んでいるかを大事な選択にしなければならない。ダイヤマークは金輪際、お断りである。(写真はダイヤマークに背を向けるアミー・ジョリーです)
by amitohyama
| 2016-07-26 10:40
|
Comments(0)