2016年 06月 27日
美しい花には毒が |
このアジサイの葉が毒を含むことはあまり知られていない。どうやら葉に含まれる青酸配唐体がその因らしい。また雨の中、色鮮やかな夾竹桃は葉、花、枝、種に種々の猛毒を含む。葉をかじるだけで死亡、焼き鳥やジンギスカンの串にすると串から猛毒が肉ににじみ出て死亡。暖をとるために燃やした煙で死亡。生けた花の水も危ないとか。水仙の葉っぱを食して中毒になった例が新聞に載っていたが、チューリップの球根、ヒガンバナの茎(アルカロイド)、パンジーの種や根、朝顔の種、スズラン、なす(実以外は猛毒)などなど、トリカブト以外にも毒を含む草木は身の回りに多い。モロヘイヤの葉は食用として多用され、家庭菜園のメニューの一つである。ここには一切毒はない。しかし、成熟した種は猛毒である。種のついた枝を食べた牛が死亡した例が報告されている。わたくしの知り合いの家庭のこと。夕食に庭でとれたモロヘイヤがでた。種が混じっていたのか食後、彼は下痢、体温低下、心拍微弱などを起こし、起立不能となり、布団の上で三途の川の船の上状態。うつろな目で、ふっと奥さんを見ると隣の部屋で、生命保険の証書を探しているのか、タンスなどの引き出しを開けたり閉めたり。なんとなくウキウキ感の嫁はん。彼は奥さんが意図的に種を彼の食事だけに混ぜるはずはない、と主張する。しかし、なぜ彼のモロヘイヤにのみ種が混じっていたのか、彼はそのことに決して触れようとはしない。団塊の世代の家庭では「枯れかけた花には毒がある」、これが通説である。衰え、稼ぎも悪くなる一方の男。対して、年々、力を蓄えモンスター化する女性。不必要なものは排除されるのが自然界の摂理とは言え、いともの悲し、である。
(阪神ファンの涙でぬれる我が家のガクアジサイとホンアジサイ)
by amitohyama
| 2016-06-27 11:16
|
Comments(0)