2016年 02月 18日
出してはならない本・記事、二つ |
出してはならない本、A少年の本はその典型(遺族の了解もなし、実名も出さない:この後の文春の記事はこのことを受けてのこと、当然と感じるが)であるが、売れればよいという姿勢はあまり賛成できない。サイエンスに関することでも2件ある。すぐにおわかりでしょう。小保方さんの本と笹井夫人のインタビュー記事である。私は本を読む気もしないが、マスコミによると、細胞が緑に光るところまでは彼女が作成、あとは若山氏の手によると。すなわち、ESをSTAPと称して使用したのは若松氏だと。丁度折も折、理研OBがES細胞が盗まれたとして兵庫県警に告発、その聴取が行われていたことが判明した。本に何かしらの作為を感じるのは僕だけだろうか。早稲田時代の論文ねつ造の過去、誇らしげに「成功!」とテレビで。その彼女がその後の研究過程に一切関与してないとは考え難い。 昔から死滅してゆく細胞が自家蛍光を出すことは周知の事実である。彼女が細胞を刺激して光る細胞ができた時、普通の研究者はそれが死滅してゆく細部のサインか、それとも分化能を示すサインかの判別に取り掛かる。当然、若山氏は彼女とその議論をしただろうし、笹井氏が論文を書くだけとしても、そこのところを厳しく二人に突っ込んだはずであるし、突っ込まねばならない。この研究の生死を決めるポイントである。通常のラボでは、ラボをあげてこの問題に取り組むと思う。そこをあいまいに見過ごした責任は極めて重い。故意ではないと信じたいが。笹井未亡人は「主人は自分の論文であったならすぐに引っ込める」と言っていたと。ここではっきりしておかねばならないのは、彼が「corresponding author]であるということ。彼がラボの責任者ということ。気の毒だが、その重みを笹井夫人はわかっていない。すぐに引っ込める、と公的に言うべきでした。ましてや、彼の釈明会見で彼はESとSTAPは大きさが異なるので間違うはずがない、生きている細胞も緑色蛍光(OTC4)を発現している、などと強弁したのは皆さんの記憶に残っていることでしょう。ご主人を美化したいのはわかりますが、ここは沈黙を守るべきでであったかと。
この事件後、何が変わったのだろうか。理研内では理事としてかん口令を引き、もみ消しを謀った河合理事。このひとは「ご主人のミレニアムプロジェクトの審査に加わり、審査員を辞退しなかった」、利益相反でも有名であるが、彼女は「分子研」の所長で栄転、野依氏も栄転、不思議な世界である。研究ではあいかわらず、厚労、経産、文科が出口研究、再生医療研究でばくだいな研究費、それに群がる節操のない研究者、研究費のための研究、どうなのかな。(与党も余裕ぼけやし、寒いし、自由ン動きたいのに写真撮られるし、かなわんな、とアミ・ジョリ)
この事件後、何が変わったのだろうか。理研内では理事としてかん口令を引き、もみ消しを謀った河合理事。このひとは「ご主人のミレニアムプロジェクトの審査に加わり、審査員を辞退しなかった」、利益相反でも有名であるが、彼女は「分子研」の所長で栄転、野依氏も栄転、不思議な世界である。研究ではあいかわらず、厚労、経産、文科が出口研究、再生医療研究でばくだいな研究費、それに群がる節操のない研究者、研究費のための研究、どうなのかな。(与党も余裕ぼけやし、寒いし、自由ン動きたいのに写真撮られるし、かなわんな、とアミ・ジョリ)
by amitohyama
| 2016-02-18 10:37
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