2015年 06月 04日
某政治家の死に感ずること |
私の尊敬する先輩の一人は前の経済諮問会議議員の本間先生である。彼については週刊誌を騒がした事件があったので、記憶に残っている方も多いかと。その事件は7年前に起きた。週刊誌に記事の乗る直前、小生の上京に合わせて食事のお誘いが政府税調のトップに就任した本間先生からあった。その時、「彼が財務省?〈たぶん〉から派遣された秘書官で、良くしてくれるんや」、との紹介を受ける。その2日後、週刊P誌に「税調のトップが愛人ずれで、買い物.官舎も不法占拠」の見出しが躍る。買い物の写真もバッチシ。当時本間先生は離婚訴訟中、今の奥様が洗濯物ん度身の回りの世話に上京。その写真がなぜ取られたのか。霞が関より送り込まれた秘書が日程をすべて把握、今の奥様が来る日を週刊P誌に売ったのである。自宅が大阪にあり、東京との二重生活であったところを国の方から官舎が使えます、との話があっての使用である。そのことに頬かむりして、彼が強引に官舎を準備させたような記事。ワイドショウでも大きく取り上げられる事態に。連日記者に追っかけられ、辞職のすることとなる。もうお気づききのことと思うが、政府税調、しかも民間人に指導権を取られた党税調の焦りが本間先生の下にスパイを送り込み,官舎を含めて罠にはめたのである。政治家ドオシが罠にはめあうのはいい。しかし民間人を罠にはめるのはもってのほかである。彼らは目的を果たしたのでよし、とするかもしれないが大きな傷を負った民間人は再起不能である。その事件以来本間先生は表舞台に立つことを拒否され続けている。今回はその仕掛け人(北海道の人)がなくなったとの報を受けての雑文である。蛇足を一つ。この事件が起きるや否や、これまで彼にべったりと付き添っていた輩は、見事に霧散。これにも腹がたち、一部を呼び出して、「ええ時ばっかり、側近ずらしやがって」と、一喝したものの、効果はなかった。彼の学生時代の運動クラブの損得のない仲間だけが苦しい時期のサポートを。政治家と学者ほどせこい奴は居ませんな。もう一つ,余談を。その直後、その政党からある立場に立候補を、との依頼。この事件を身に染みていた小生、「叩けば埃の出る身ですから」と、丁重にお断りを。ほんまは、埃なんぞ,出まへんで。
by amitohyama
| 2015-06-04 13:17
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