2014年 04月 17日
醜悪なる保身 |
昨日の会見。前半は自らの論文への積極的関与を否定し「論文のライター」に過ぎないことを強調しあくまでも捏造は若山氏の責任とし、「未熟な」研究者の採用も自らの責任ではないことを強調。2月には採用の目利きを自慢していたのに。また小保方さんのデータチェックも「独立した研究者だから」と自らの責任を回避。徹底した保身の連続でした。我々が通常論文の書く際には生データの提出はじめ厳しいディスカッションを担当者と行います。彼はデータを見ることなしに論文を書いたのでしょうか。図のアレンジメント、選択にはかかわらずに、よく論文が代筆できたものです。えらい才能と感心しますね。さらに突っ込めば、若山氏から実験を受け継いだ時にデータのディスカッションはなかったのでしょうか。普通なら生データを示して論議するでしょう。それもなかったとすれば、研究者失格ですよね。
次にこの会見で明らかになったことは彼らの実験ではSTAP細胞は存在しないということです。笹井氏が自ら認めたように酸処理をしてOct4陽性になった細胞を彼女はSTAP細胞と呼んでいたわけです。彼は3項目をあげてSTAP細胞が存在するとの宗教的信念を述べました。しかし、これらの点はすべてネットでも論破されています。まずライブ・セル・イメージングによりOct4を発現する細胞を確認していると。問題はOct4発現細胞が存在するのは当然で俺が万能細胞になる細胞かどうかという点です。死んでゆく細胞がOCT4を発現することはよくいられています。それとの鑑別が求められているのです。また動画で死んでゆく細胞が細胞質を吹きだしている像らしきものが見えるとかOct4陽性の死にゆく細胞をマクロファージが貪食している像を見誤ったとの指摘もあります。笹井氏の責任はこの数か月これらの指摘を克服するためのコントロール実験を積み重ねるべきだったのではないでしょうか。第二のESとSTAPは大きさが違うので見誤るはずがないとのことです彼らが報告している論文ではSTAPよりも小型のESも存在するとのデータが示されており、この説明も説得力はありません。死後のESやTSがコンタミしていれば細胞塊はつくらないと。コンタミではなく取り換えであったなら?捏造が認められている今、彼の説明は空虚です。おそらく彼のあげた3点は専門家によりもっと手厳しく論破されるでしょう。
なぜ理研は資料の解析など捏造の本質が明らかになることを拒否するのでしょう。科学に真摯であるべき科学者がとる態度ではありません。この真相解明が捏造再犯への私大の防御策なのですが。真相の解明なくして不正防御策の構築はありません。普段は真相究明を強く指示する文科省なのに今回はどうしたのでしょうか。裏に何か?、と邪推してしまいます。
理研はSTAP細胞が存在する、という仮説に強力な固執を見せています。トカゲのしっぽやプラナリアの再生は人の組織の再生に大きな夢を与え続けてきました。いみじくも丹羽氏が述べたようにSTAP細胞は仮説に戻ったのです。世間の「STAP細胞は存在するかどうかは大きな問題」とする声に便乗し、問題のすり替えをはかっているように思えてなりません。
今回の会見は理研内部で綿密に練られたのでしょう。ですから理研内でネット中継されたのでしょうね。でも理研の心ある、科学者としてのマインドを持つ人たちは保身とええ加減な釈明に追われた笹井氏は見てどう感じたのでしょう。知りたいものです。理研の対応は裏目に出たと言わざるを得ません。私なら?「今回のすべてはコレスポでもある綿杭の責任です。進退h理研の執行部に一任してあります」、と。
最後に下世話な興味。なぜ彼は小保方さんを守り、若山氏を強烈に追い込んだのでしょう。なぜ小保方さんは笹井氏に丁寧にお礼を述べて若山氏は無視したのでしょう。笹井氏は弱みを握られている、と僧都をたくましくしてしまいます。このような邪推を取り除くためにも資料の解析、キメラマウスの解析などに加えて指導体制をチェックするためにもメールの提出、討議論文以外の論文の解析など尽くせる手は尽くすべきでしょう。繰り返しますがそれが科学の砦としての理研の責務です。
もう一つ最後に。切片を染色しなおして写真を撮ったと話されました。一度マウントした切片なら、溶媒でカバーグラスをはがさねばなりません。この作業で切片がボロボロになる可能性が有ります。それを再染色して取り直しても前より良い写真はとれません。私が未熟なのでしょう。あるいはストックの切片を染色したのでしょうか。新たにホルマリン漬けの臓器から切片を作り直したのでしょうか。後者なら切片臓器はは残されているのですね。それならてテラトーマが分化しすぎて正常組織ではないかとの疑問にすぐに答えられるでしょう。科学者として説明責任を果たすよう望みます。
次にこの会見で明らかになったことは彼らの実験ではSTAP細胞は存在しないということです。笹井氏が自ら認めたように酸処理をしてOct4陽性になった細胞を彼女はSTAP細胞と呼んでいたわけです。彼は3項目をあげてSTAP細胞が存在するとの宗教的信念を述べました。しかし、これらの点はすべてネットでも論破されています。まずライブ・セル・イメージングによりOct4を発現する細胞を確認していると。問題はOct4発現細胞が存在するのは当然で俺が万能細胞になる細胞かどうかという点です。死んでゆく細胞がOCT4を発現することはよくいられています。それとの鑑別が求められているのです。また動画で死んでゆく細胞が細胞質を吹きだしている像らしきものが見えるとかOct4陽性の死にゆく細胞をマクロファージが貪食している像を見誤ったとの指摘もあります。笹井氏の責任はこの数か月これらの指摘を克服するためのコントロール実験を積み重ねるべきだったのではないでしょうか。第二のESとSTAPは大きさが違うので見誤るはずがないとのことです彼らが報告している論文ではSTAPよりも小型のESも存在するとのデータが示されており、この説明も説得力はありません。死後のESやTSがコンタミしていれば細胞塊はつくらないと。コンタミではなく取り換えであったなら?捏造が認められている今、彼の説明は空虚です。おそらく彼のあげた3点は専門家によりもっと手厳しく論破されるでしょう。
なぜ理研は資料の解析など捏造の本質が明らかになることを拒否するのでしょう。科学に真摯であるべき科学者がとる態度ではありません。この真相解明が捏造再犯への私大の防御策なのですが。真相の解明なくして不正防御策の構築はありません。普段は真相究明を強く指示する文科省なのに今回はどうしたのでしょうか。裏に何か?、と邪推してしまいます。
理研はSTAP細胞が存在する、という仮説に強力な固執を見せています。トカゲのしっぽやプラナリアの再生は人の組織の再生に大きな夢を与え続けてきました。いみじくも丹羽氏が述べたようにSTAP細胞は仮説に戻ったのです。世間の「STAP細胞は存在するかどうかは大きな問題」とする声に便乗し、問題のすり替えをはかっているように思えてなりません。
今回の会見は理研内部で綿密に練られたのでしょう。ですから理研内でネット中継されたのでしょうね。でも理研の心ある、科学者としてのマインドを持つ人たちは保身とええ加減な釈明に追われた笹井氏は見てどう感じたのでしょう。知りたいものです。理研の対応は裏目に出たと言わざるを得ません。私なら?「今回のすべてはコレスポでもある綿杭の責任です。進退h理研の執行部に一任してあります」、と。
最後に下世話な興味。なぜ彼は小保方さんを守り、若山氏を強烈に追い込んだのでしょう。なぜ小保方さんは笹井氏に丁寧にお礼を述べて若山氏は無視したのでしょう。笹井氏は弱みを握られている、と僧都をたくましくしてしまいます。このような邪推を取り除くためにも資料の解析、キメラマウスの解析などに加えて指導体制をチェックするためにもメールの提出、討議論文以外の論文の解析など尽くせる手は尽くすべきでしょう。繰り返しますがそれが科学の砦としての理研の責務です。
もう一つ最後に。切片を染色しなおして写真を撮ったと話されました。一度マウントした切片なら、溶媒でカバーグラスをはがさねばなりません。この作業で切片がボロボロになる可能性が有ります。それを再染色して取り直しても前より良い写真はとれません。私が未熟なのでしょう。あるいはストックの切片を染色したのでしょうか。新たにホルマリン漬けの臓器から切片を作り直したのでしょうか。後者なら切片臓器はは残されているのですね。それならてテラトーマが分化しすぎて正常組織ではないかとの疑問にすぐに答えられるでしょう。科学者として説明責任を果たすよう望みます。
by amitohyama
| 2014-04-17 15:52
| 生命科学
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