2014年 04月 07日
今理研のしなければならぬこと |
STAP細胞(現象と言い換えたようですが)の再現検証のプロジェクトが理研から発表されました。私が感じる、「今理研がしなければならないこと」とは大きく異なっています。世間の感じも同夜r私と同じです。このことに、理研の執行部は気付かないのでしょうか。まず理研がしなければならないことはN誌に公表された論文の検証です。キメラマウスの解析、残された細胞株の解析など挙げられている疑問点の解析を行えばかの論文が捏造論文か否かすぐ分かるはずです。それらの材料が残っていないとすればもはや論外です。通常のラボで最も大事な資料、証拠品を破棄するでしょうか。残っているとすればなぜ理研当局は解析を拒否するのでしょう。捏造と明らかな烙印を押されるのがいやなのでしょうね。マクロファージが細胞を貪食いている像を見間違ったのでは、という質問にはそうだという証拠はないと。でもそうでないことを証明する義務があるのは著者ではないでしょうか。まず理研が明らかにすることはこの論文には捏造など不正な箇所が多く、その論文から導き出される結論、STAP細胞は存在する、には到底到達しないと言うことを公的に明らかとすべきです。それが論文をだし、ばかげた記者会見までした理研の責務でしょう。その次にすべきことはこのような論文を生んだ組織の在り方の検証と過去の論文の検証でしょう。それを土台として再建策が打ち出されねばなりません。理研、公的資金で運営されている組織が、まず手を付けるべきことはこれらのことでしょう。STAP細胞が存在するかどうかは仮説の段階に戻りました。その存在を理研が公費を使って記者会見までして検討する必要があるのでしょうか。何を意地になっているのでしょうね。STAP仮説に興味のあるラボが(もちろん理研も含めて)この問題に取り組めばいいだけなのに。背後に特定法人認可の影を感じるのはうがちすぎでしょうか。
by amitohyama
| 2014-04-07 17:04
| 生命科学
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